「ボクは負けない!」

毎日のように、受験風景の報道がある。
ニュースを聞くたびに、入学試験会場に行くと緊張でお腹が痛くなったことを思い出す。受験生のみんなにはベストな状態でのぞんでほしい。 

話は替わるが、高校の時に「生物」の授業で勉強した、アベナという植物を使った「アベナテスト」というの覚えているだろうか?これは、アベナの芽生えを横にすると、光の方向を芽生えの先端部分で感知して、植物の成長を促すホルモンの一種(インドール酢酸)が光の当たる逆側に移動し、逆側の細胞の方がよく成長するため、上の方に曲がる。つまり光の方向に成長する。これは負の重力屈性(負の屈地性)ともいわれるものである。 

昨年9月に弊社の新品種「F1種子イチゴベリーポップシリーズ」の苗を手にされた生産者様の中には、イチゴ苗定植のセオリーである「ランナー痕」がない苗をみて、どのように(どちらの方向に) 植えたらよいかと迷った方も多いはず。アグリテックの営業員からは「ななめに植えてください」と言われて、「ほんとに大丈夫?」と疑問や心配に思った方も多かったのではないだろうか?

しかし「アベナテスト」を思い出してほしい。植物は光に向かって成長する。 高校の時に、社会人になったら「生物」なんて勉強しても一体何の役に立つんだろうと思ったが、勉強って無駄になることはないと、感慨深くなった。

定植直後.JPG
定植直後定植2週間後


読者には受験生はいないと思うが、もしいたら!最後に一言、受験生にエールを

「がんばれ受験生、努力は絶対に嘘をつかない」。


注)芽生えの先端の下の部分に光が当たると、成長を促進するインドール酢酸の働きを阻害する物質が作られるため、光の方向に成長するという学説もある。
参考文献:栃内信. 左巻健男. 2006. 新しい高校生物の教科書. 講談社ブルーバックス