DIF=でっかい・イモづる・ファンタジー?

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックで寝不足になった人は多いのでは。
サカグチもその一人で、ライブのテレビ放送やニュースなどのチェックで一喜一憂。

最近のオリンピックは団体競技が多くなった。その中でも超主観的であるが、最も熱くこみあげてくるものがあったのは、団体フィギュアスケート。仲間を信じて、それぞれがそれぞれのミッションをコンプリートしていく。

一つの目標に対して、信頼できる人たちとワークするのは本当に美しい。イモづる式にドンドンこみ上げてくるものがある。

無理やりであるが今回テーマとしたサツマイモとスポーツを関連させると、おそらくニュースのスポーツコーナーでの紹介だったと記憶しているが、前回のサッカーワールドカップの際に日本代表選手が試合終了後、筋肉疲労を取るために、干し芋を食べたそうだ。生芋は植物防疫の関係もあり持ち込めないため、干し芋となったということであった。

私たちが育成したサツマイモ品種が日本代表の選手の人たちに、いや世界中の選手の口に運ばれるのはいつのことか?オリンピック、スポーツ話で熱くなってしまった・・・

ちょっと冷まして、そう、今回お話したいのはDIF(differenceの略)。単に日本語に訳すると「違い」やんとツッコミが入りそうであるが、この「違い」が大きな意味を持つ。もう30年以上前に提唱されたDIF理論をサツマイモのツル苗に応用できないかと考えた。

DIFとは“Difference between day and night temperatures”、つまり昼温から夜温を引いた差のこと。
例えば昼温が20℃で夜温が10℃であれば10DIF
逆に昼温が10℃で夜温が20℃であれば-10DIF
となる。

+が大きくなるほど節間伸長し、-が大きくなると節間がつまるというものである。ただしこれが効くのが、生育に適正な温度範囲であることを忘れてはいけない。つまり、プラスDIFをより大きくしようと、生育できない低い気温や高い気温にしてはDIFの効果はないのだ。

この理論は採苗時に節間がつまり、ツルの長さが取りづらい「べにはるか」や「きみまろこ」に有効ではないだろうか?
おそらく、推察であるが、この2品種の生育適温が他の品種よりも高く、伸びづらいのかもしれない?

いずれにしても日平均気温が高い方が、塊根を作りにくいためにできるだけ高くできるようにした方がよいが限度がある。くどいようであるが、生育温度を下回る、超えるのはご法度であることはご承知いただきたい。

ちなみに今回の参考文献はサカグチにとってはバイブルであり、超がつく大切な本。読んだことがない人にはぜひ一読を。

この本で書かれている平均気温と生長に関する理論を活かせば、計画的にツル苗生産(栄養成長させることを考えれるだけなので考えやすい)、イチゴの収穫予測(花芽分化後から)ができるように思う。

次回はこの続き。乞うご期待。

参考文献:GREENHOUSE GROWER編 大川清・古在豊樹監訳. 1992. DIFで花の草丈調整. 農文協