暑さと熱さ

サカグチは和歌山生まれ。育ったところも海に近く、海が大好き夏男。福岡ホームの某プロ野球チーム選手の通称「熱男」にも勝るとも劣らない熱い男と自分で勝手に思っていた。しかし、ここ最近の暑さには閉口する。環境変動のせいか、年のせいか熱さで、暑さには勝てないのか・・・
ところで、植物たちも暑いと思っているはずであるが、熱い心を持った植物の存在は私は知らない。
植物には足がないので、涼しい所に動く術がない。
そこで少しでも涼しくしてあげるように遮光をする。
では遮光をするとどの程度すずしくなるのか。
花壇苗を使った試験であるが、遮光資材による気温・地温の降温効果に関して見つけたので紹介する。
遮光資材(40~45%の遮光率)によるが、最大気温は1.2℃、地温は1.9℃降温できた。
これも遮光資材によるが、太陽放射を遮ることができるため、植物の体温(葉温)をさげる効果もある。
私たちの感覚だと晴れの20℃と雨の20℃。同じ気温だけでも前者の方が暖かいということに通じる。
遮光のポイントとして、太陽放射を遮るために施設の中より、施設の外側で遮光する。
ハウスの中に日差しが入るのを防ぐために、夕方の西日は遮る。
たかが1~2℃と思うが、これが積算すると植物の成長には大きく影響するはずで見逃せない
植物にも暑さ対策は必要であるが、私たちにとっても暑さ対策は重要である。
・水分をこまめにとる
・塩分を程よくとる
・睡眠をよくとる
・衣服を工夫する
などがある。

しっかり対策を講じて、[熱さ]を忘れず、[暑さ]を乗り切ろう。
参考文献 岡澤立夫. 山本陽平. 坂本浩介. 黒川康介.  高温抑制技術による都内主要鉢花の高品質化 〔平成 29~令和2年度〕  https://www.tokyo-aff.or.jp/uploaded/attachment/10282.pdf