「設定値=目標値?」

「サカグチ君、設定値と目標値の違いは分かるかね?」

時は令和ではなく小渕官房長官が「平成」と掲げてから間もない頃、当時私は大学生だった。設定値と目標値は同じと考えていたため、質問の意味が理解できなかった。

しかし、実際は温度管理する際の「設定値」と「目標値」は異なる。

当時のワタシと同様に、栽培現場では「設定値」=「目標値」と思いこんでいることがあるのではないか。

スマホでハウスの環境を知る事ができる。

「どんな温度管理をしているのですか」という質問に、「設定気温(設定値)は何℃だ」という返答が返ってくる。

たとえば「何度になったら加温機が回る」、「天窓が開く」、ということではない。設定はしているが、それが目標とした温度になっていることとは限らない。そのため、何度にハウス内の温度を維持したい、もしくは、している、のが正しい受け答えである。

圃場回りをしていて、「ハウス気温の目標値を最低夜温は10℃にして、最高気温は25℃に管理をしている」という返答が返ってくると、自身の植物に対する成長をシミュレートしており、そのシミュレートどおり植物を動かそうとしている人だ。その方の話を聞くのが楽しくなり、長く滞在する迷惑も顧みず、ついつい話に話に夢中になってしまう。

その犠牲になった方々がたくさんいらっしゃると思います。

この場を借りてお詫び申し上げます。

さらにこの場を借りて、更にお話しを聞かせて頂く事をお願いさせていただきます。

参考資料 狩野敦. 2018年度植物工場研修No17 植物生産は植物を知ることから2019/1/29③